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筑波稲敷台地
【つくばいなしきだいち】


常陸台地の一部,県南部に分布する洪積台地。西は小貝川の沖積低地,東は桜川・霞ケ浦の沖積低地,北は真壁台地,南は利根川・小貝川の沖積低地に面する。北西から南東方向にのびる扇形の台地で,北で狭く南で広い。花室川・乙戸川・小野川や牛久(うしく)沼に注ぐ中小河川などに沿って北西から南東方向に浸食谷が発達している。標高は北部のつくば市北部で27~29m,南部の牛久市で25~26m。台地面は3m前後の関東ローム層に覆われ,畑地と平地林が卓越している。台地北部はあまり起伏のない平坦な地形で,平地林が多く,東京から60kmと近いため筑波研究学園都市が建設された。台地面は畑作農業が中心で,耐干性の落花生・甘藷・小麦などの栽培が中心の純農村地域を形成していたが,筑波研究学園都市の建設や首都東京にも近いため都市化が進み変貎が著しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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