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富谷山
【とみやさん】


鶏足(とりあし)山塊の南西端に位置する山。標高365.1m。中生層のケツ岩・砂岩・チャートからなる。富谷山北部の山腹を栃木との県境が通る。小見川と,土浦で霞ケ浦に注ぐ桜川との分水界をなす。中腹の天台宗小山寺(富谷観音)は安産・子育て観音として知られる。東麓の門毛(かどけ)は砕石,南麓の中里は粘土瓦,西麓の大泉は硯石・砥石の生産で知られ,砕石の採掘も行われている。また,江戸期以前から掘られていたという大泉金山があったが,正確な文献はない。昭和10年に大泉鉱業が従業員70名で稼行したが,第2次大戦中に休山した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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