100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

鷲ノ子山塊
【とりのこさんかい】


八溝山地の一部を構成する山塊。北は久慈川支流の押川の浸食谷と栃木県馬頭町で那珂川に合流する盛谷川の浸食谷で限られ,東は久慈川の浸食谷,西・南は那珂川の広い浸食谷によって囲繞されている。鷲ノ子山(426.7m)・尺丈(しやくじよう)山(511.5m)を主峰とし,北部は400~500m,中部は300~400m,南部は100~200mの丘陵性山地をなす。西部で隆起,東部で沈降の傾向がみられるという。東部は久慈川支流の相川・大沢川・久隆川・玉川,西・南部は那珂川支流の大内川・木須川・緒川により開析が進み,400m以上の山が散在的に分布する。特に南部の開析が著しく,河岸段丘面上には集落が発達している。この山地越えは以前は難所として有名な白岩(しらやま)峠によったが,現在は白岩トンネルが開通している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7038571