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行方台地
【なめがただいち】


常陸台地の一部,県南部に分布して行方郡と東茨城郡の一部に及ぶ洪積台地。東は北浦,西は霞ケ浦,北は東茨城台地に接す。また南は北利根川・前川の沖積低地に限られる。南北30km以上,幅は北部の最も広い部分で11km前後,南端の最狭部は5km前後。標高は,北部の玉造町芹沢字榎本で33m,麻生町弘農社付近で34.1m,南部の潮来(いたこ)町古高北部で29mとあまり変化がなく,平坦な地形をなす。中央部以北は分水界が西に偏っている。北部には百里原・武蔵野原があり,百里原には百里基地がある。東部は北浦に注ぐ山田川・武田川・巴川およびその支流によって浸食され,湖岸低地を形成している。西部は梶無川・園部川およびその支流によって浸食されているが,北部を流れる両河川以外にあまり大きな川がなく,分水界が西偏しているため東西方向の小さな浸食谷がみられるにすぎない。そのため溜池が多く,特に霞ケ浦沿いの玉造町若海から藤井にかけては浅い浸食谷を利用した溜池が多い。首都圏に近く,鹿島コンビナートを控え,平地林と畑地の卓越した台地も近年はゴルフ場が増加している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7038807