100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

子ノ日原
【ねのひはら】


大洗町北東部にある原。標高25m前後で鹿島台地の一部をなす。「地名辞書」に「子日原は,大洗埼の脊梁にあたり,一帯の沙漠地たり,海洋を臨み,風景尤勝れたり。天保中,水戸侯斉昭,和歌を詠じ石に勒し,此地に建つ,万代を松に契りて今日までは子の日の原にひかれ来にけり」とある。元治甲子の乱の時磯浜陣屋を陥した松平頼徳勢は二手に分かれ,一隊は原の西部から祝町に向かい,他の一隊は山王台から子ノ日原の諸生党佐幕派を攻めた。この結果,諸生党佐幕派は願入寺・磐舟山方面に後退した。昭和20年代頃は,訪れる人もほとんどない淋しい所であったが,現在は大洗倶楽部になっている。子ノ日原下の海岸は大洗海水浴場として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7039019