原
【はら】

ひたちなか市にある原。標高30m前後で那珂台地の一部をなす。北は前渡砂丘。かつては前浜村に属した。「前浜村誌」によると「字原ノ地……原野ナリシカ嘉永初年本村民家ノ次三男或ハ困窮シテ家居モナキモノ等十八名此地ヲ開墾シテ十分ノ七ハ畑トシ茲ニ居宅ヲ設ケタリ此開墾タルヤ当時ノ村長川崎仁左衛門ノ力多キニ居ル」とある（那珂湊市史料）。元治甲子の乱では有名な部田野原合戦が南の部田野で行われ，原付近も戦場となったという。現在はひたちなか市の市街地の拡大に伴い都市化が一部みられる。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7039211