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仏頂山
【ぶっちょうさん】


鶏足(とりあし)山塊の南東部に位置する山。標高430.9m。古くは仏ノ山ともいった。北西麓を栃木県との県境が通り,那珂川支流の逆川(栃木県)と涸沼(ひぬま)川およびその支流の稲田川との分水界をなす。西は高峯(たかみね),北は鶏足(けいそく)山と430~500m前後の山地が連なるため,栃木県側と笠間盆地との交通は,北部の仏ノ山峠,南西部の奈良駄峠を通して行われた。東麓の片庭には臨済宗妙心寺派楞厳寺がある。笠間城主の菩提寺として知られ,楞厳寺の裏山と八幡神社の境内の椎の大木はヒメハルゼミの発生地として知られる。いっせいに鳴き出すと大きく響くのでオオゼミ,決まった時間に鳴き出すのでトキゼミともよばれる。時期は6月下旬~7月にかけてあらわれる。国鉄水戸線笠間駅から楞厳寺を訪ね仏頂山に登り,石切山脈(石材採掘地)を経て同線稲田駅に下りるコースはハイキングコースとして人気がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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