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桃浦
【ももうら】


玉造町羽生地先の霞ケ浦湖岸の名称。鹿島鉄道桃浦駅の西方約1km。かつては霞ケ浦の代表的な水泳場であった。高浜入干拓のため国営事業として埋め立てられる予定であったが,反対運動や米の生産調整の影響,霞ケ浦の水がめ化計画により,干拓計画は昭和55年に廃止。桃浦駅は,鹿島参宮鉄道が大正15年常陸小川~浜まで開通した際に開設された。地名は,同鉄道の初代社長高柳淳之助が当地に桃を植え,遊園地を造り楽園にしようとして,桃浦にしたといわれる。昭和40年頃までは水泳場としてにぎわったが,その後は護岸工事のため砂が少なくなったことや,養豚・養殖などによる湖水汚染が進んだため,遊泳禁止となった。現在は付近に児童公園があり,水郷の風情をわずかに残すのみで,昔日の面影はない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7040060