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出流原弁天池
【いずるはらべんてんいけ】


佐野市出流原町にある湧水池。周囲約138m,面積約2,300m(^2),水深1~2m。出流川の源流をなす。古生層石灰岩の割れ目から毎分0.5tの豊富な地下水の湧出をみる。本地下水は山の反対側を流れる彦間川から石灰岩の洞穴などを通って流出するといわれる。地下には洞窟があり,中国済南の突泉と同様の構造を持つといわれる。県天然記念物となっている。清涼な湧水を利用し,ニシキゴイが飼われているほか,マスの養殖もみられ,近年,コイなどの川魚料理店,釣堀,人工池,ボート施設など休養地化が進み,市民の憩いの場となっている。周辺は赤見温泉の名で観光地化が進み,東京方面からの客が多い。池の周囲は自然が豊かで,アラカシの常緑樹林,クリハラン・オオツヅラフジ・クマツヅラ・シロミズヒキなどがみられる。池の北側の山腹には磯山弁財天があり,舞台造りの本堂がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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