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源三窟
【げんさんくつ】


那須郡塩原町の塩原温泉街上流部の箒(ほうき)川右岸にある延長約40mの鍾乳洞。一帯は淡水産巻き貝を多く含む多孔質の石灰岩が分布し,地下水の働きで溶かされ洞窟の形状になったもので,一般の石灰岩と異なり,温泉中の石灰分が沈殿して形成された石灰岩である。洞内には鍾乳石や石筍等も見られる。洞窟名は,昔,平家との戦いに敗れた源三位頼政の子孫が当地まで落ち延び,洞内に隠れ住んだが,ある時,箒川に流れ出た米のとぎ汁のため発見され殺されたという伝説による。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7041756