100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

上野島
【こうずけじま】


日光市の中禅寺湖南部にある湖唯一の島。小島であるが島は立ち木に覆われ,勝道上人と慈眼大師の分骨を納めたという納骨塔がある。島上には元徳3年の銘のある鉄塔があったが,現在は中禅寺に保管されている。島名は,日光山開祖の勝道上人が,延暦8年,柏原天皇から上人位を下賜された際,上野国総講師に補任されたことによるという。勝道上人補任以前の島は南州と呼ばれていたという。島は定船講中の船禅頂の拝所となっている。当島の南東方,湖岸に突き出た細長い半島が八丁出島で,その先端,寺ケ崎には薬師堂が立つ。周辺一帯は湖岸中,最も紅葉の美しい所である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7041781