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菖蒲が浜
【しょうぶがはま】


日光市の中禅寺湖北岸の地獄川が作る小さな扇状地状三角州。低平な砂浜には林間に菖蒲が浜キャンプ場があり,バンガローが林立する。湯元から引湯した2軒の旅館があり,浜の北側の林間に日光養魚場(水産庁淡水区水産研究所日光支所)がある。養魚場は,明治21年に宮内庁がベニマス孵化場を深沢(馬返付近)に開設したものを,同23年移転したもので,同39年には宮内庁の御料養魚場となり,第2次大戦後水産庁の所管となった。昭和39年以降は研究所として,マス類の生態・習性などの比較研究,飼育技術や孵化技術の研究を行っている。地獄川の水を利用しての数十面の池には,ニジマス・ヒメマス・カワマス・ブラウンマス・ニジマスアルビノなどが養殖される。当浜は国道120号沿いにあり,冬季以外は中宮祠から渡船できる。ヒガラ・コガラ・ヤマセミなど野鳥の生息地。自然歩道の散策など観光・自然探勝の基地として重要な役割を果たす。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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