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千手が浜
【せんじゅがはま】


日光市の中禅寺湖西端にある湖岸平地。柳沢・外山沢の両河川が湖に注ぐ河口付近の砂浜一帯をいう。ハルニレ・ミズナラの原生林のある千手が原の中禅寺湖畔で,千手堂跡の他,バンガローを有する千手が浜キャンプ村がある。観光シーズンには中宮祠から渡船できる。弓張峠越えのハイキングコースもある。夏季には浜の奥に大学村の開設をみる。中禅寺湖南岸歩道や西ノ湖探勝の基地である。付近には,キツネ・ツキノワグマ・ニッコウムササビ・オコジョ・ヒメヒミズ・ヒミズが生息する。また,オオルリ・キビタキ・アカハラ・クロツグミ・コマドリ・アオゲラ・アカゲラ・キツツキ・コノハズク・トラツグミなど多くの野鳥がみられる。県ではただ1種の高山チョウ,オオイチモンジが生息し,キベリタテハ・クジャクチョウも多い。オオトラフコガネ・キンスジコガネ・カミキリムシ・クワガタムシなどの甲虫類の宝庫でもある。菖蒲が浜からの湖畔道の途中には,赤岩・熊窪・冠岩などの景勝地がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7042402