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多田羅沼
【たたらぬま】


芳賀郡市貝町多田羅にある灌漑用人工池。面積約2ha。小池であるが北部の湿地および東西に続くアカマツ・コナラの林とともに多田羅沼自然環境保全地域の指定を受けている。海抜102m,総面積24haの湿地には,平野では珍しい食虫植物のホザキノミミカキグサ・モウセンゴケのほか,サギソウ・トキソウが分布する。また,ノハナショウブ・ミヤコアザミ・タムラソウ・ワレモコウ・ウメバチソウもみられ,オオヨシキリ・モズなどの野鳥のほか,ハネビロエゾトンボが生息する。周辺にはヨシ・ハンノキ・ヌマガヤが茂り,コムラサキ・クロウメモドキ・ノリウツギ・ウシコロシ・メギ・ニシキギ・ガマズミ・クヌギの疎林がある。湿地帯には100mほどの木道があり,湿地性植物の観察ができる。沼の周辺には延長約1.4kmの遊歩道があり,ツツジ・モミジ・ツバキ・サクラ・コブシが植栽されている。多田羅沼憩の森がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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