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川原湯岩脈
【かわらゆがんみゃく】


県北西部,吾妻(あがつま)郡長野原町大字川原畑にある安山岩の岩脈。昭和10年国天然記念物に指定。同町川原湯温泉の西北西約0.5kmにあり,吾妻川の左岸を走る国道145号の北側の崖と,吾妻川の河床に露頭が出ている。岩脈は2本あり,同郡六合(くに)村との境に位置する高間山(1,342m)の火山活動による流紋岩や凝灰角礫岩の裂け目に,輝石安山岩が流入し凝固して形成された。竜の背を彷彿させる形状から,昇竜岩と臥竜岩に命名されている。東側の昇竜岩は幅3m前後,北10°西の方向に伸び,東に75°傾斜している。国道北側の崖には垂直方向に貫入し,南北方向に200m程度露出している。吾妻川の左岸と右岸の河床にも約10mの長さで露出しており,吾妻川の浸食作用の痕跡をとどめている。西側には臥竜岩があり,名称は岩脈が斜めに傾いていることに由来する。幅8m前後,北に25°傾斜している。吾妻川の川底を横断し,北側にある雑木山に貫入している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045165