諏訪峡
【すわきょう】

県北部の利根郡水上町にある峡谷。水上五峡（水上峡・紅葉峡・島神峡・諏訪峡・宝泉峡）の１つ。利根川右岸にある諏訪神社の下から，下流銚子橋付近までの延長約３kmの地をいう。川幅はだいぶ狭まって両岸に懸崖がそばだち，見事な峡谷美を見せている。この地の河床は，流紋岩・緑色凝灰岩・泥岩・砂岩・礫岩などが断層により互相をなし，そこを河水が浸食してできたものである。左岸の中腹を走るＪＲ上越線の車窓から眺められる青く澄んだ水の色は見事である。また水上もみじラインの旧料金所付近から湯街の下まで，峡谷沿いに諏訪峡遊歩道が開かれており，手軽な散策コースとして親しまれている。特に紅葉の頃がすばらしい。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7045909