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高津戸峡
【たかつどきょう】


山田郡大間々町市街東端,渡良瀬川にある峡谷。流長約800m,幅約50m。渡良瀬川が足尾山地から平地に出る地点にあり,急流が山地の南西端に位置する要害山麓を浸食して形成。基盤は足尾山塊の古生層粘板岩で,所々に輝緑岩・輝緑凝灰岩が見られる。高津戸橋から上流500~600mに架けられた吊り橋のはねたき橋までは峡谷沿いに遊歩道があり,特に新緑・紅葉のころは美しい。途中,屏風岩・伊勢が淵・はね滝・獅子岩などの景勝地がある。峡谷上流部には県営高津戸発電所(昭和48年7月完成,最大出力5,300kw)のダムがある。高津戸橋近くの渡良瀬川右岸には,菊花大会で知られるながめ遊園地,左岸の要害山上には,里見一族の要害城(高津戸城)跡がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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