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大霧山
【おおぎりやま】


秩父(ちちぶ)郡皆野(みなの)町と同郡東秩父村の境にある山。秩父盆地東側の外秩父山地北部にあり,標高767m。県立長瀞(ながとろ)玉淀自然公園のうち。「新編武蔵」に「ややもすれば雲霧を含み,頂を蔵せり」とある。地質は長瀞系の結晶片岩からなり,長瀞系の上下に秩父系の地層があるため「大霧山押し被せ」といわれる。この山は,近くの堂平山(どうだいらさん)・笠山と合わせて比企(ひき)三山とも呼ばれ,人気のあるハイキングコースとなっている。山頂へは東秩父村橋場から粥新田(かゆにた)峠を経て約2時間で達し,山の東斜面には県営秩父高原牧場が広がる。山頂からの展望は広く,二本木峠・登谷(とや)山から遠く日光連山・浅間山を望み,眼下に関東平野が広がる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7048069