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大高取山
【おおたかとりさん】


神の蔵(かんのくら)山ともいう。入間(いるま)郡越生(おごせ)町中央にある山。標高376m。県立黒山(くろやま)自然公園のうち。大霧山造山運動による地層の逆転層(押し被せ地塊)をなしている。山頂には3等三角点があるが展望はよくない。南肩には大和の葛城(かつらぎ)に地形が似ているという桂木(かつらぎ)集落があり,養老3年行基の作と伝えられる千手観音を安置した桂木観音(三角寛の母念寺)がある。東側中腹の大観(だいかん)山(177m)には世界無名戦士の墓,東南麓に暖地性シダのコシダ群落(県天然記念物)がある。山麓には越生梅林・虚空蔵尊・法恩寺・五大尊などの史跡があり,農村の自然景観を保全しつつ,国民全体の休養,憩いの場として開発整備された越生自然休養村がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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