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雁坂嶺
【かりさかれい】


秩父(ちちぶ)郡大滝村と山梨県東山梨郡三富(みとみ)村との境界にある山。標高2,289m。秩父多摩国立公園のうち。雁坂(かりさか)峠北西約2kmに位置し,秩父山地主脈はここで南東から西へ伸び北東へ孫四郎峠・突出(つんだ)し峠を経て入川(荒川本流)と滝川(荒川の支流)の合流点へ延びる尾根が分岐する。滝川および入川の金山沢と笛吹川の久渡沢の分水嶺。地質は,中生代の大滝層群に属し,主に硬砂岩・粘板岩・礫岩などからなり,シラビソやコメツガ等の針葉樹が分布する。雁坂の頭とも呼ばれ,南東へ下った所に,明治中頃まで甲・武両州の物資交流の主要路であった秩父往還の雁坂峠がある。3等三角点のある山頂の山梨県側は,高山植物のお花畑となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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