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古礼山
【これいさん】


秩父(ちちぶ)郡大滝村と山梨県東山梨郡三富(みとみ)村との境界にある山。標高2,112m。秩父多摩国立公園のうち。雁坂(かりさか)峠南約2kmに位置し,秩父山地主脈はここで北から南東へ伸び,南西へ支脈の尾根を分岐する。荒川支流の滝川と笛吹川の支流との分水嶺。地質は,中生代の大滝層群に属する古礼山層で主として硬砂岩からなり,山頂(2等三角点)はトウヒやコメツガ等の原生林におおわれ,東は滝川谷の古礼沢が落ち込み,シラビソの大森林である。山梨県三富村ではヤニタチノ頭とも呼ばれている(原全教:奥秩父)。眺望はきかないが,7,8月頃はヤナギランなど山の花が美しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7049390