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下足立
【しもあだち】


旧国名:武蔵

(中世)室町期から見える広域称。足立(あだち)郡のうち。初見は応仁3年7月11日の年紀銘のある前田阿弥陀堂の鰐口で「奉治武州下足立十二月郷」と見える。次いで弘治2年11月29日の岩付(いわつき)城主太田資正書状に「下足立三十三郷衆分中旦那役」を玉林坊の旦那職として安堵した(玉林院文書/武文)。当時すでに足立郡を上・下にわけて33郷ずつの山伏年行事職の旦那役を玉林坊と大行院とでわけて支配していた(大行院文書/武文)。永禄11年2月10日の泉福寺奝海書状に三室吉祥寺を「下足立吉祥寺」と記している。天正2年9月10日の小田原北条氏裁許印判状に「下足立里村之内保正寺」と見え(法性寺文書/武文),現在の鳩ケ谷(はとがや)市里のあたりから三室(浦和市)の一帯にかけての地に比定される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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