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城峯山
【じょうみねさん】


秩父(ちちぶ)郡吉田町・皆野(みなの)町と児玉郡神泉(かみいずみ)村との境にある山。標高1,038m。県立上武自然公園のうち。「新編武蔵」に平将門の弟御厨三郎将平の城跡があったので城山とも呼び,頂上に泰平社・春日社・天狗社があると記す。しかし,現在の山頂には,小祠と展望台があるのみで,山頂直下に城峯神社奥社がある。平将門と桔梗姫の伝説があり,この山ではキキョウは咲かないと伝える。奥社に隣接して吉田町営城峯山の家があり,付近に平将門の隠れ岩,自然植物園等もあり,小・中学生の林間学校等に利用される。山体は古生代のチャート・輝緑凝灰岩等からなり,北斜面にはコナラ・ヤマツツジの群落が典型的に発達する。山頂近くまで舗装した林道が通じ,徒歩5分で1等三角点のある山頂に達する。山頂からは,武甲(ぶこう)山・両神(りようがみ)山・御荷鉾(みかぶ)山など奥秩父の山々を一望できる。山開きは5月2日で,城峯奥社の祭日でもあり,参道に千本旗が林立する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7049906