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白石山
【しらいしやま】


毘沙門(びしやもん)山ともいう。秩父(ちちぶ)郡小鹿野(おがの)町の河原沢川左岸にそびえる標高997mの山。「郡村誌」に「此山の形勢たるや高山の嶺に数百尺の巨巌聳え,恰も屏風を立たるが如し,中央に猿穴水晶穴寺の洞あり,岩質皎白故に白石山の称あり」とある。古生代の石灰岩からなり,山頂は東西に細長い山稜をなし,その南面は切り立った岩壁となっている。南面の岩壁に採石場ができ,石灰岩を採掘しており,この石灰岩から二畳紀の紡錘虫の化石が採集されている。登山路は,大指・三ケ原などから通じ,東尾根から,記念岩・毘沙門神社を通り山頂に達する。山頂からの展望は広く,両神山・奥秩父の山々や上越の山々を望むことができる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7049920