100辞書・辞典一括検索

JLogos

5

陣見山
【じんみやま】


県北西部,上武(じようぶ)山地の東縁にあり,児玉郡児玉町・美里(みさと)町・秩父(ちちぶ)郡長瀞(ながとろ)町の境界をなす山。県立長瀞玉淀自然公園のうち。標高531m,長瀞系の結晶片岩よりなる。山頂にはわずかながら平坦面があり,「郡村誌」には陣見平山とも書かれる。山名は天正18年,上杉謙信・武田信玄の合戦のさなか,武田軍勢の物見の兵が,この山頂より敵方陣地の児玉雉岡(きじがおか)城を見下ろしたことによる。秩父鉄道樋口(ひぐち)駅北側に一般登山口があり,榎(えのき)峠を経て約2km尾根伝いに登ると山頂に出る。北武蔵ハイキングコースの頂点であり,眺望にすぐれる。昭和54年4月に開局したUHFテレビ埼玉の県北中継局がある。これより東北に1.5kmほど下ると関東十霊場の1つ秋山十二天祠(じゆうにてんし)に出,さらに秋山川沿いに北へ下ると,児玉町の市街へ通じている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050008