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天目山
【てんもくやま】


秩父(ちちぶ)市と東京都西多摩郡奥多摩町との境界の尾根筋にある山。標高1,718m。県立武甲(ぶこう)自然公園のうち。山体は古生代のチャート・粘板岩からなり,3つのコブを並べた独特な山容をしているので三ツドツケ(三突起)とも呼ばれる。この山の南東肩の一杯水には,秩父市浦山から仙元峠を通り,奥多摩町とを結ぶ古くからの由緒ある峠路が通じ,かつては盛んに利用された。現在,秩父市川俣(かわまた)から細久保林道が尾根近くまで通じているので,この山へは,仙元峠を通る古くからの峠路より,林道途中の営林署官舎から沢沿いに登る道が多く利用され,川俣から3時間半で山頂に達する。山頂付近は広葉樹の原生林におおわれているため,展望はきかない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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