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天覧山
【てんらんざん】


飯能(はんのう)市街地の北西にある山。標高195m。県立奥武蔵自然公園の玄関口で,奥武蔵自然歩道の起点。この山は,山麓にある能仁寺の守護神として愛宕権現を祀ったところから愛宕(あたご)山,また,山腹にある十六羅漢にちなんで羅漢山とも呼ばれていた。天覧山の名称は,明治16年に明治天皇がここで,大演習を統監したことによる。山頂には,明治天皇登山記念碑や明治天皇駒つなぎの松がある。山麓にある能仁寺は,明治維新の飯能戦争に際し,渋沢成一郎をはじめとする振武隊500名が立籠ったところ。振武軍の碑が建っている。低い山であるが,山頂からの見晴しはよく,関東平野が一望される。麓は桜の名所。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050539