100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

堂平山
【どうだいらさん】


比企(ひき)郡都幾川(ときがわ)村と小川町と秩父(ちちぶ)郡東秩父村の境にある山。標高876m。県立黒山自然公園・長瀞(ながとろ)玉淀自然公園にまたがる。奥武蔵・外秩父では唯一の1等三角点(高麗(こま)物見山は補点)があり,比企三山(大霧(おおぎり)山・笠山(かさやま))の1峰として知られる。山頂には東京大学東京天文台堂平観測所が昭和37年に開設され,91cm反射鏡写真儀のほか彗星写真儀・自動流星写真儀・極望遠鏡など各種の観測機械が設置されている。昭和43年埼玉国体夏季大会炬火は,この観測所構内で採火された。山頂付近はなだらかな芝生帯で,広い展望が得られる。奥武蔵グリーンラインの白石(しろいし)峠から車道が観測所前まで通じ,笠山や東側山麓の慈光(じこう)寺を結ぶハイキングコースの中心をなし,外秩父の代表的な観光地となっている。山名は仏寺が存在したことによる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050557