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十賊山
【とくさやま】


秩父(ちちぶ)郡大滝村と山梨県東山梨郡三富(みとみ)村との境界にある山。標高2,468m。秩父多摩国立公園のうち。甲武信(こぶし)岳の南東の秩父山地主脈上に位置し,南西へ鶏冠尾根,南東へ戸渡尾根を分岐する。笛吹川の東俣釜の沢・鶏冠谷と荒川本流の真の沢の分水嶺。地質は,花崗岩からなり,シラビソ・トウヒ・ヒメコマツなどの針葉樹の原生林におおわれている。長野県側では雲切山という(原全教:奥秩父)。3等三角点のある山頂の展望はあまり開けないが,原生林の樹間より甲武信岳などが見え,眼下には鶏冠山の欝蒼たる樹海が広がる。冬は2mもの積雪をみるが,夏は雁坂(かりざか)峠・甲武信岳を結ぶ縦走路上にあるため登山者が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050600