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生野山
【なまのやま】


県北西部の小丘陵。標高139m。地質は第3紀中新世の砂岩・泥岩よりなる。児玉町市街地の東方にあり,児玉丘陵の一部を形成するが,北東方に横たわる浅見(あざみ)山(大久保山)とともに,残丘として本庄台地上に突き出ている。生野山八十八塚といわれ,将軍塚をはじめオトウカ塚・ムジナ塚など多くの古墳があったが,盗掘や破壊にあって,現存するものは少ない。また,丘陵の北側を女堀(おんなぼり)川が,南側を小山(こやま)川(身馴(みなれ)川)が流れ,流域一帯は古代条里制が施行された地でもあり,開発の歴史は古い。現在は,丘陵の西端を国道254号が貫通し,また山腹一帯にはゴルフ場が造成されて,急速な変容を見せている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050903