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二の宮山
【にのみやさん】


比企(ひき)郡滑川(なめがわ)町の中央西部にある山。標高132m。比企丘陵中でも堂々とした山で滑川町の最高峰。比企郡の総社といわれる伊古乃速御玉比売神社の奥の院のある山頂は広く,2等三角点があり,東方の関東平野方面の展望が得られる。武内宿禰が東国巡視の折,この山上より村里の状況を視察したという伝説がある。全山松におおわれているが,暖帯常緑樹アラカシ,温帯落葉樹アカシデを主とした神社叢は県天然記念物となっている。山麓にある伊古神社はかつて山上に祭祀されていた。「延喜式神名帳」にも載せられた由緒ある神社で,かつては阿州大明神と呼ばれた郷社で,文明元年現在地に遷座した。表参道は東北方上伊古から登る。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051084