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宝珠花台地
【ほうしゅばなだいち】


江戸川沿いの北葛飾(きたかつしか)郡庄和町北部にある台地。標高10m。この台地は千葉県の下総(しもうさ)台地と続いていたが,江戸初期の江戸川開削のために分離されたものである。北は西親野井(にしおやのい)から宝珠花にかけて東西約0.5km・南北1.5kmの小さな台地である。江戸川の対岸千葉県東葛飾郡関宿(せきやど)町に東宝珠花という集落があるのは分離を物語っている。これに対して埼玉県側を西宝珠花という。旧宝珠花村の集落はこの台地上にあったが,昭和25年の江戸川の拡幅工事の際,村の全戸数326戸のうち250戸が河川敷の中に入るため,集団移転した。この時家屋をそのまま移転した家は156戸,解体して移転したもの18戸,新築は36戸で,西宝珠花の家並みは昔の古い面影をとどめている。江戸川堤防で毎年5月3日と5日に養蚕祈念と端午の節句祝いをかねて行われる宝珠花の大凧あげは有名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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