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棒ノ嶺
【ぼうのみね】


棒ノ折(ぼうのおれ)山・坊の尾根・坊主の尾根ともいい,棒の峰とも書く。入間(いるま)郡名栗(なぐり)村と東京都西多摩郡奥多摩町との都県境にある山。標高969m。秩父(ちちぶ)多摩国立公園と県立奥武蔵自然公園にまたがる。山名の由来には,山頂付近はドーム状の広いカヤトで坊主の尾根といわれたのが坊ノ尾根になり,それが棒ノ折となったとか,南面のゴンジリ沢に金精様を祀った石棒があり,畠山重忠が杖にしていたが,この山で折れたという伝説などがある。古くから信仰登山の対象であり,交通の便がよく四方から登山路が発達しているため年間を通じて訪れるハイカーが多い。広い平坦な山頂からは,奥秩父・奥多摩・上越・日光まで一望できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051727