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間瀬湖
【まぜこ】


県北西部の間瀬川にある貯水池。本庄台地上の小山(こやま)川(身馴(みなれ)川)・志戸(しど)川流域は水に乏しいので,農業用水補給の目的をもって児玉郡児玉町小平(こだいら)地先の間瀬川を堰き止めて間瀬ダムが築かれた。総工費78万円,全作業を人力に頼り,工期8年を費して昭和12年3月に完成,農業土木のコンクリートダムとしてはわが国最初のものである。ダム貯水量は60万m(^3)で,これによる灌漑受益面積は児玉町・美里(みさと)町・大里郡岡部(おかべ)町にかけての水田606haに及ぶ。間瀬湖はまた,サクラ・ツツジ・紅葉の名所であり,釣り場としても知られ,四季折々楽しめる行楽地となっている。なお,上流1kmに砂防ダムが築かれ,その貯水池を第2間瀬湖と呼ぶのに対し,本湖のほうを第1間瀬湖と称することもある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051865