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朝夷七浦
【あさいななうら】


安房の七浦ともいう(日本名勝地誌)。千倉(ちくら)町白間津(しらまつ)から白子(しらこ)に至る海岸の総称。川尻川以南の海岸線は屈折に富む岩石海岸で,海岸段丘を発達させながら緩やかに東に湾曲し,その東端部は忽戸(ごつと)の鼻と呼ばれる。段丘面上では露地による切花栽培が行われ,自然の海岸美と人工の草花とが調和した南房総国定公園の代表的な景観を示す。段丘面下の岩石海岸には南から白間津・大川・平磯・川口・忽戸の小漁港と,千倉・平舘(へだて)の2港を一体とした第3種漁港の千倉港がある。千倉港以北から川尻川河口までの砂浜は千倉海水浴場となっている。川尻川以北は防風と防砂を兼ねた松林を背後にもつ砂浜海岸となり,瀬戸川河口の白子へと続く。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7052696