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網代湾
【あじろわん】


県南東部の太平洋岸,御宿(おんじゆく)町前面に開けた湾。南房総国定公園に属する。東の船谷崎より西の堂坂の山岬に至る約2kmの砂浜海岸は,外房の代表的海水浴場の御宿海岸となっており,付近にはホテル・民宿なども多い。海岸のほぼ中央部には,童謡「月の砂漠」発祥の地として,昭和44年にラクダに乗った王子と王女の月の砂漠記念像がたてられ,御宿海岸のシンボルとなっている。南に開けた湾の東端に岩和田漁港,西端に御宿漁港があり,沿岸・沖合漁業が行われ,特に東側はアワビ・サザエの好漁場で,海女は県南端の白浜と並んで有名。また,東側の戸渡山山頂には,慶長12年9月に岩和田沖で遭難したイスパニア船救助を記念した白亜の日西墨交通発祥記念碑が昭和3年にたてられ,ここからは網代湾と勝浦の八幡崎などが一望のもとに見渡せる。日本三網代湾の1つ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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