100辞書・辞典一括検索

JLogos

26

御殿山
【ごてんざん】


県南部,嶺岡山の南にある山。標高363.9m。西北は富山町,東南は丸山町に属する。新第三紀泥岩層からなる。山名の由来は日本武尊が東征し安房を平定したとき,平定地を一望できる山頂に御殿を設けたことによるという。日本武尊は南麓の丸山町御子神(みこがみ)集落の王子神社の祭神。山頂は椀を伏せた形をしているが,これは数本のタブの古木が集まって樹冠を構成しているためである。山頂からは富山(とみさん)・伊予ケ岳・館山湾が一望できる。山頂の広場や尾根道の県有林には,昭和42年から200数十本の椿が植えられ,椿の里づくりが進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7054553