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大福山
【だいふくやま】


市原市の南端,君津市との境にある山。標高285m。上総地方の最高峰。養老渓谷奥清澄県立自然公園のうち。県内陸山地の自然植生を代表する山として,昭和47年県天然記念物に指定,指定面積は19.89km(^2)に及ぶ。山頂が広く,君津市側から眺めると大福餅に似ているところからこの名がある。東の市原市側からみると,かぶとの形に見えるところから,かぶと山とも呼ばれる(上総国誌稿)。山頂には日本武尊を祀った白鳥神社と白鳥(大福山)展望台がある。白鳥神社は蔵王権現とも呼ばれ,近隣の農民の雨乞い祈願の場であったといわれる(上総国誌稿)。また,白鳥展望台からは,清澄・鋸(のこぎり)山系や小櫃(おびつ)川流域,東京湾などが一望できる。南東面には,養老川の支流浦白川が約4kmにわたって形成した梅ケ瀬渓谷があり,養老渓谷に続くハイキングコースとなっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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