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高塚山
【たかつかやま】


千倉町南部にある山。標高216m。新第三紀砂岩・泥岩の互層からなり,北麓には火砕質砂岩がみられる。山頂に風神2神の木像と石像を置く不動堂がある。「延喜式」で小社に列せられた高家神社であるともいわれる(安房国神社志料)が確証はない。山頂からの眺望はよく朝夷七浦の海湾が眼下に連なり,伊豆の島々も見える。山麓一帯は県南部に残る数少ない自然林で,シイ・タブ・モチノキ・アカガシなどが温帯林の典型的な階層構造を発達させ,林内にはズクノキ・タイミンタチバナ・ホウライカズラなどがある。大川より登山道がある。西麓は長尾川の源流部にあたる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7055454