100辞書・辞典一括検索

JLogos

19

高鶴山
【たかつるやま】


県南部,曽呂川の源流を挟んで嶺岡山地の南にある独立峰。標高326m。新第三紀の砂岩・泥岩・礫岩の互層よりなる三浦層群で構成される。山頂近くに石尊を祀る古峰神社があり,修験道に関係あるといわれる天狗の面が伝わる。神社の下には展望台があり大島や伊豆の山並も見える。西麓には灌漑用の溜池があり,近くの落差30mの山口滝を合わせて洲貝(すかい)川となり,鴨川市江見で太平洋に注ぐ。伝説によると当山の神が月の娘の星と結婚したが,星は湯浴みをする水に困り母の月に頼んだ。母は娘のために天の川の水を降らせたので谷川の水はいつも豊かであるという。高鶴の名も湿地・流水を意味する「つる」に鶴の字を当てたものという。南麓には高鶴集落もある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7055458