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武峯
【たけがみね】


県中央部,長柄町六地蔵にある山。標高173.3m。下総台地南端に突出し,東側の九十九里浜方面では,海上からの目印となっている。頂上は約660m(^2)の平地で武峰神社があり,日本武尊を祀り,もと羽黒権現と称したことから権現森とも呼ばれる(長生郡郷土誌)。日本武尊東征の際,鹿野山の賊を平定した後,当山に登って周囲の地勢を観察したところから,当地を成武(なりたけ)と称したという伝説がある。その後,上総権介秀胤が路傍に六地蔵を造立するに及んで信徒が集まり,現在の地名に改まったといわれる(上総国誌稿)。東側の九十九里浜をはじめ,西側の東京湾・富士山,北側の筑波山などが望めるが,山頂は樹木が生い茂って展望がきかない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7055514