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千葉ニュータウン
【ちばにゅーたうん】


県北部,船橋市・印西町・白井町・印旛(いんば)村・本埜村の5市町村にまたがる新規住宅開発地域の名称。山林や畑地を主体とする標高20~30mの下総台地上に広がる。面積2,912ha。新住宅市街地住宅法に基づくプロジェクトとしては,全国一の規模を誇る。千葉県が事業主であるが,ニュータウン建設地域のうち船橋市小室町・白井町・印西町の事業主は,昭和56年10月に宅地開発公団と合併し,「住宅・都市整備公団」と名称を変えた日本住宅公団である。激増する県内人口の収容地として,同41年5月,当時の友納知事が計画構想を発表。同42年1月より用地買収が開始され,同44年事業面積決定。同45年3月船橋市小室地区の造成が開始され,同51年度に完成する予定であった。しかし,同46年度以降,用地買収や,鉄道敷設などの遅れにより,「34万人構想」のニュータウン建設の完成は同58年度に変更され,さらに同56年10月1日付の建設省の認可で,同68年度完成に延長された。ニュータウンと首都を結ぶ鉄道網のうち,北総開発鉄道は現在,船橋市小室町まで開通し,沿線の西白井・白井・小室の3駅周辺には,昭和56年3月1万8,600人が入居している。しかし,電車の運行回数が少なく,商店街も整備されていないことなど,ニュータウン建設の今後の課題も多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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