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房総丘陵
【ぼうそうきゅうりょう】


房総半島南部にある低山性の丘陵。県内最高峰の愛宕山(408m)のほか,清澄山・鹿野山・鋸山・富山などの山々があり,それらはいずれも標高300~400mにすぎないが,壮年期の山岳景観を呈している。房総丘陵は,鋸山~おせんころがし(勝浦市南部の断層崖)を結ぶ線で二分され,この線より南を安房(あわ)丘陵,北を上総(かずさ)丘陵という。房総丘陵の西岸(磯根岬~洲崎)は内房海岸,東岸(太東崎~洲崎)は外房海岸と呼ばれ,ともに港や海水浴場として利用されている。また,両者は全体的に岩石海岸が卓越しているという共通点もあるが,外房は内房よりも湾入が小さく,海岸へ打ち寄せる強い波に影響されて,内房に比較して複雑な海岸線と高い海食崖の景観を呈しているところが多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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