100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

竜光山
【りゅうこうざん】


県南部,嶺岡山地東部にある山。標高177m。古第三紀の砂岩・頁岩・泥灰岩からなる嶺岡層群に玄武岩・蛇紋岩が貫入している。南斜面には,表面が風化した玄武岩質の枕状溶岩も見られる。山名の由来は,娘になりすました竜が土地の若者と結婚し子どもを産んだが,子どもが大きくなったら山から海へ向けて光らせてくれと竜の目を置いて海に帰った。子どもが大きくなって言われた通りにするとわが子の成長を見に竜が現れたことによるという。以来竜神がすむと信じられ,日照りになると地元の貝渚(かいすか)集落では雨乞い組合を作り,山頂で白地に七天竜王と染め込んだまといを振って降雨を祈願した。山頂には,その子どもが大きくなって父母のために建てたという小さな堂と墓があり,太平洋と鴨川市内が一望できる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7057846