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伊豆諸島
【いずしょとう】


相模湾の南方,南北約540kmにわたる富士火山帯の火山島群。大島・利島(としま)・新島(にいじま)・神津(こうづ)島・三宅(みやけ)島・御蔵(みくら)島・八丈島の伊豆七島とその付属島嶼および南の青ケ島・ベヨネーズ礁・鳥島を含む。この群島の形成期は明らかではないが,今から1,200万年前頃と推定されている。これらの島々は地質構造上2つに分かれる。1つは大島・利島・三宅島・八丈島・八丈小島・青ケ島・鳥島で黒い玄武岩の成層火山および灰色の安山岩でできている。また若干系統が異なり伊豆諸島中もっとも古い火山は御蔵島である。これら玄武岩系の島々には,コニーデ型の火山が多い。これに対し新島・式根島・神津島は主に白い流紋岩より成り,島は台地状で,トロイデ型の火山から成る。伊豆諸島には古代以来,火山の噴火記録が多く見られ,現在でもまだ火山活動が活発である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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