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御蔵島
【みくらじま】


東京の南方海上約230kmに位置する直径約5kmのほぼ円形の火山島。三倉島・御倉島とも書く(八丈実記・伊豆七島志)。伊豆諸島中5番目の大きさをもつ。周囲は海食崖の絶壁で,全島,原生林でおおわれ水が豊富。中央に御山(おやま),その東方に長滝山,やや南に火口湖御代ケ池,西方には尾番島ノ頭,南西端に黒崎ノ高尾山がある。御山・長滝山に源を発する川は北東流する大島分(おおしまわけ)川,南流する平清水(ひらしみず)川,西流するボロ沢があり,海に注ぐ河口は飛瀑布をつくっている。大島分川・平清水川河口はともにオオミズナギドリの生息地。集落は北西端の「里」周辺の傾斜地に扇状に広がり,御蔵島中学校・御蔵島小学校・村役場がある。集落東南山寄りには,稲根神社があり,英一蝶の作品(都文化財)が奉納されている。江戸期以来,ツゲ材の産地として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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