三宅島
【みやけじま】

東京の南約200kmにある伊豆諸島の島。複式活火山雄山(おやま)によって形成された火山島。直径約９kmのほぼ円形をなし，面積55.1km(^2)で，伊豆諸島中，大島・八丈島についで３番目に大きい。雄山は島の中央部にあって高さ813.9m，周辺にはいくつもの噴火口があり，水蒸気が噴出。有史以前から，爆発を繰り返し，最近では昭和37年に爆発を生じ，島外避難が行われた。島の周囲は玄武岩質の溶岩崖と，黒い砂浜となっている。雨が多く，気温が高いため，植物が繁茂している。また，ヘビがいないため，野鳥の天国として「バードアイランド」の別名もある。南部には，２つの爆裂火口湖，大路(たいろ)池・新澪(しんみよう)池がある。また，西部の阿古地区の海辺には，温泉が湧き，島民に利用される。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7064736