武蔵野台地
【むさしのだいち】

都と埼玉県にまたがる洪積台地。大菩薩(だいぼさつ)峠（山梨県）の北嶺に発する多摩川によって形成された扇状地で，国内の洪積台地中最大級の台地の１つ。青梅(おうめ)市を扇のかなめとして東方に開き，扇頂は海抜180m。西は甲武信岳(こぶしだけ)・唐松尾山・雲取山等2,000m級の山々が連なる関東山地。北は入間(いるま)川・荒川が形成した沖積低地を限る。南は多摩川。東は海抜20m前後の山ノ手を東端として東京低地にのぞむ。江戸期には，台地中央部に武蔵野新田と呼ばれる多くの新田が開発され，近年では首都圏の拡大により，急速に宅地化が進み，人口の増加が激しい。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7064826