姪島
【めいじま】

小笠原諸島母島(ははじま)列島中の島名。母島の南東，妹島の東に位置し，妹島との間に姪島瀬戸がある。島の周囲4.919km・面積123.39haで，民有地・村有地は21.46ha（小笠原諸島概史，昭和11年調査）。姪島の名は，文久２年水野忠徳らの巡島の折，母島北村の小名として仮名がつけられた（小笠原島記事拾遺）。島への移住は，明治27年に１戸・１人が記録され，同34年には７戸・25人が見える。同32年母島沖港～姪島西港間に月１回の定期航路（ボート）が開設。同38年には畑17町歩が記録されている。昭和19年の引揚げの時，すでに無人島であった（小笠原島志）。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7064847