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畦ケ丸
【あぜがまる】


足柄上郡山北(やまきた)町北部にある山。標高1,292.6m。山梨県境からわずかに離れており,石英閃緑岩からなる。山頂には三角点とそのそばに登山道改修記念碑があり,樹林が繁茂しているため眺望がきかない。当山には中川川流域のモロクボ沢・下棚(しもんたな)沢・本棚沢・大滝沢・バケモノ沢などが入り込み,特に下棚沢や本棚沢には大きな滝がある。丹沢でいう棚とは滝のことである。丹沢山塊には「丸」によって山を表している峰がある(檜洞(ひのきぼら)丸・大丸など)。畦ケ丸のアゼは,初夏のころ美しい花をつけるアセビ(シャクナゲ科の常緑灌木)のことで,アセビの多い山という意味で名づけられたという。また田と田の間にある畦のように盛り上がっている山容なので,山名となったともいう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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